「ほっ」と。キャンペーン

Internal/External: グリセリンチンキ剤

2005年クリスマスに東京で開いたセミナーに寄せられた質問の回答です。セミナーでは、マリーゴールドCalendula officinalisの浸剤(ハーブティー)、25%、90%チンキ剤、グリセリンチンキ剤、浸出油、クリーム、軟膏を実際に試飲したり、比較して頂きました。

・グリセリンチンキとアルコールチンキでは、抽出する成分としてどのような違いがあるのか?

・グリセリンチンキの具体的なレシピ





・グリセリンチンキとアルコールチンキでは、抽出する成分としてどのような違いがあるのか?

一般的に、グリセリンにはタンニンと粘液質が溶けやすく、樹脂や油分は溶けにくいといわれています。精油を含んでいるハーブが向いているというハーバリストもいます。



・グリセリンチンキの具体的なレシピ

セミナーで試飲していただいたグリセリンチンキ剤のレシピ
材料:
ドライハーブ(細かく砕いたもの。細かい方が漬けやすいので) 50g
100%植物グリセリン 250ml
熱湯(水道水で十分です) 150ml

作り方:
1.ドライハーブを密閉のできるビンにいれ熱湯を加えます。蓋をしてハーブが落ち着くのを待ちます。
2.20分から30分くらいしたら分量の植物グリセリンを加え、よく混ぜます。(半日くらいしたら、ハーブがグリセリンにきちんと浸っているかを確認し、必要ならばハーブから上5mmくらい余分に入っているようにグリセリンを加えてください。加えた分量を量っておきます。しっかり浸っていないとカビが生えやすくなります。)
3.冷暗所に保管して4週間(満月から満月まで。2週間で月に関係なくても結構ます。)抽出してください。1日1回ビンを動かして、ハーブがまんべんなくつかるようにしてください
4. 4週間(又は2週間)後、ろ過します(ろ液はしっかり絞って加えてください)。出来上がったものは密閉のできる遮光ビンにいれ、ラベルをつけます。


70%植物グリセリン(セミナー会場だったグリーンフラスコで購入できるタイプ)を使う場合は、水分を加えません。グリセリンは60%以下になると保存料としての機能が落ちてしまうためです。
材料:
ドライハーブ50g
70%植物性グリセリン400ml

作り方:
1.ドライハーブを密閉のできるビンにいれ植物グリセリンを加え、よく混ぜます。(半日くらいしたら、ハーブがグリセリンにきちんと浸っているかを確認し、必要ならばハーブから上5mmくらい余分に入っているようにグリセリンを加えてください。加えた分量を量っておきます。しっかり浸っていないとカビが生えやすくなります。)
2.冷暗所に保管して2週間抽出してください。1日1回ビンを動かして、ハーブがまんべんなくつかるようにしてください。
3.2週間後、ろ過します(ろ液はしっかり絞って加えてください)。出来上がったものは密閉のできる遮光ビンにいれ、ラベルをつけます。

どちらのレシピも保管は冷暗所に。1年くらいで使いきってください。(高温多湿の時期は冷蔵庫で保存してください。グリセリン自体が空気中の水分を吸収しやすいので、密閉容器で保存してください。)

グリセリンチンキ剤に向いているハーブですが、私が作ったことのあるのは、ジャーマンカモマイルChamomilla rectita、エルダーフラワーSambcus nigra、オオバコPlantago lanceolata、マリーゴールドCalendula officinalisです。他にも、ペパーミントMentha piperita, フェンネルFoeniculum vulgare, ネトルUrtica dioica, ジンジャーZingiber officinale(ドライのもので!)で作ったら面白いと思います。

数種類のハーブを混ぜて作る事もできますが、基本的には1種ずつ別々に作って、できたグリセリンチンキ剤を後からブレンドした方が個々のハーブの分量が調節しやすいと思います。(ドライハーブを1:1で入れて作っても、出来たチンキ剤にそれらのハーブの成分が1:1で入っているとはかぎりません。)

理論的にはフレッシュハーブからでも作れますが、水分量の加減が正確にできないので、ドライハーブを使うことをお奨めします。(レシピの水分量がハーブにより変わりますので、各ハーブにつき換算が必要になります)

参考にした書籍は、Elizabeth Brooke著'A Woman's Book of Herbs'とJames Green著'The Herbal Medicine-maker's Handbook'です。

参考にして、どんどん自分たちで作ってみてください。新しいレシピを交換し合って腕を磨いていきましょう。
[PR]
by saori_ishimaru | 2006-01-26 17:20 | Herbal remedies
<< Report: クリスマスチャ... Book Pablisher:... >>