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External: 軟膏レシピ 1

軟膏Ointmentはオイルベースの剤型で、植物油Fixed vegetable oil(浸出油Infused oil)、ミツロウBees wax、シアバター、カカオバターCacao butterなどに、目的に合わせて精油Essential oilsを混ぜて作るのが基本です。

個人的にはミツロウの甘さと仕上がりが好きで、軟膏作りには常にミツロウ(*1)が欠かせません。(私のコースでは純植物性のもののみを使うのが基本でミツロウの代わりにカカオバターを勧めていますが・・・)

今回は顔につける用の軟膏。
以前は、軟膏を顔につけるのと、クリームと違ってべたべたするので抵抗がありましたが、あまりの寒さでカサカサになってしまうのを避けるため(エジンバラは今日も軽く雪が降り、刺すように寒いです!)、バリア効果(*2)のある軟膏を作りました。



レシピはShioさんの翡翠フェイシャルクリームのレシピをカサカサ肌を潤す目的に合わせて変更しました。(Shioさんのオリジナルレシピはこちら。おすすめです。)

レシピ1
<材料>
ミツロウ 3g
シアバター 5g
オリーブ油 25g(はかりで重さで量りました)
精油(ラベンダーLavendula angstifolia 3滴、キャロットシード油Daucus carota 2滴)
容器 60g(中身が収まる遮光ガラス瓶なら何でも結構です)
ラベル
(植物油や精油は基本的に有機栽培Organicのものを使ってください。肌への刺激を最低限に抑えるためです。植物油は低温圧搾されたものでしたら、食用で十分です。)


<作り方>
ミツロウとシアバターを湯煎にかけて、溶けてきたところでオリーブ油を加えます。よく混ざったら容器に移し、そのまま放置し、あら熱が取れたところで精油を加えます。最後にラベルに日付とレシピを書き込んで、容器に貼ってください。

出来上がりは柔らかく、少しすると軟膏のべとべとは気にならなくなり、使い安いです。もちろん手や肘にも。夜寝る前にたっぷりつけています。


*1: 今使っているミツロウは、フラットメイトのお父様が飼っている蜂(イギリスでは趣味で自家製ハチミツを作っている人がよくいます)の巣から取ったものです。日本では、漂白までして精製したものも販売されていますが、あまり加工されていないものの方が自然の恵みを多く含んでいるので、ハチミツの甘さの残った未精製のものを使っています。

とはいえ、いただいた時にはハチミツにまみれてべとべとだったので、一度、お湯で溶かし、ある程度のハチミツを除いた状態で使っています。

*2: 一般に鉱物油はバリア効果が高く、皮膚を外からの刺激から守り、植物油は皮膚に浸透しやすく、しっとりさせたり精油を血流に運ぶのを助けるといわれています。
by saori_ishimaru | 2006-03-06 05:12 | Herbal remedies
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