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report:国際ハーブシンポジウムinアメリカ その1

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6月19日~21日までボストンの郊外で行われた国際ハーブシンポジウムInternational Herb Symposiumに参加しました。
今回は北アメリカ、ヨーロッパからの参加者が多く、ハーバリスト、各種セラピスト、医師、看護師、獣医などの専門家の他、ハーブ初心者、家畜にハーブを使っているという酪農家、高校・大学の教員、ハーブ製剤を作っている業者の方など総勢300名程が集まりました。

ワークショップ・セミナーの講師には名立たるハーバリストが世界中から集まりましたので、セミナーの模様を少しずつご紹介していきたいと思います。

まず、1回目はスティーブン・フォスターによって行われた「International Program for Medicinal Herb Conservation:What works!」セミナーをご紹介します。スティーブンは35年に渡りハーブ専門家として活躍しています。写真家として、またハーブに関する著書をご存知の方も多いのではないでしょうか。

セミナーでは、野生の薬用・芳香植物を使用する際に持続可能な自然資源として保護し適正に活用することや輸出入に関わる国際的な取り組みについて話されました。先進国での薬や化粧品原料としての急激な需要の伸びを反映して、原産国での乱獲が進み、野生植物の枯渇が起きています。このことに対して製薬業界や化粧品業界だけでなく、ハーブ業界も意識を持って取り組んでいかなくてはいけません。
関連する条約、国際基準などを以下に紹介します。
チェンマイ宣言Chiang mai Declaration

ワシントン条約:「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」
Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(CITES))


薬用・アロマティック植物の野生からの持続可能な採取に関する国際基準(International Standard for Sustainable Wild Collection of Medicinal and Aromatic Plants (ISSC-MAP))

*7月4日(土)、5日(日)にパシフィコ横浜で「グリーンExpo」開催されます。5日(日)11時より英国メディカルハーバリスト・エレノア・ガリアによる「地球の薬箱を救え!~フェアでオーガニックな薬草とは」というセミナーが行われます。セミナーではISSC-MAPやその認証制度Fairwildのコンセプトや取り組みの紹介、中国のパンダの里プロジェクトについてのお話があるそうです。
by saori_ishimaru | 2009-06-27 20:12 | Herbal Medicine
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