カテゴリ:Botanical gardens( 22 )

botanical garden:開聞山麓香料園

鹿児島の指宿温泉のそばに、日本で一番古いといわれているハーブガーデン・開聞山麓香料園があります。

以前はフランスから輸入していたラベンダーなどの天然香料(精油)を日本でも栽培できないかと考え、昭和16年に栽培を開始したのが始まりということです。そのときには、日本各地の数カ所で様々なハーブの試験栽培が行われましたが、ラベンダーは北海道、鹿児島はローズゼラニウム(Pelargonium graveolens)、レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora)、芳樟(Cinnamomum camphora var.nominale Hayata)などが適しているということがわかり、大規模な栽培が始まったそうです。

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開聞岳の山麓に広がる広大な土地に、精油の精製工場、見学用のハーブガーデン、ハーブ畑、ショップ、レストランが併設されています。カフェでは、こちらで取れたハーブを使ったメニューが揃っていて、ショップでは苗や精油、天然香料のみで作られた香水、ハーブティーを販売しています。
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現在のようにアロマセラピーが盛んでなかった戦前、精油は主に香水の原料として用いられていました。こちらの香料園のオーナーが面白いエピソードを聞かせて下さいました。お父様がローズゼラニウムにであったきっかけは、戦前、西洋人の友人宅で汲取式のトイレのにおい消しに使っていたよい香りだったそうです。それから早速、種を取り寄せ、栽培をしてみたとのこと。その後、ご夫婦でヨーロッパを旅行された際、様々な芳香植物に出会ったそうです。
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敷地の奥に進むと、うっそうとした緑に覆われたパッションフラワーのトンネルが見えてきます。
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その先には、マグノリアの木を中心に、花壇が広がっていました。奥に並んでいるのが芳樟です。芳樟の精油は初めてでしたが、リナロールを多く含む優しい香りです。輸入自由化が進み、合成香料や外国産の安価な香料が主流になる以前は、高級な香料として取引されていたものだそうです。園内では、樹齢60年になる大きな木を見ることもできます。
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こちらはレモンユーカリ。今はちょうどお花が終わって、実を結んだところです。高さが20から30mにまで成長するそうです。乾燥した葉からは柔らかく爽やかな香りが漂います。
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また、同じくフトモモ科で精油原料になるカユプテ(Melaleuca leucadendron)も栽培されていました。
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冬場には精油の蒸留をするそうなので、ぜひまた見学にいきたいと思っています。

*園内の写真のリンク→
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by saori_ishimaru | 2013-07-07 08:18 | Botanical gardens

イギリスの美しい温室

9月24日発売の暮しの手帖2011年10-11月号は、今月も丁寧に暮らすための情報がたくさん。そんな中で気に入ったのが「イギリスの美しい温室」という記事。

古いものを大切に扱って、その美しさを長きに渡って伝えているイギリスの温室文化について書かれている。ビクトリア朝の温室の美しいラインは私も気に入っていて、秋から冬の間にかけてはよく散歩に行っていました。

自宅から小川沿いに歩いて20分程の距離にあったGlasgow botanical gardenの温室は、その繊細な曲線が美しく、ところどころに配置されているビーナスの像や優雅な噴水ととても合っていました。
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もうひとつのお気に入りは、イギリスで初めの3年間住んでいたお家の側にあった Royal Botanical Garden Edinburgh。こちらも徒歩20分程の距離にあり、冬は温かく、南国の別世界へのトリップを楽しんでいました。規模が大きめなので繊細さには欠けるけれど、 プラントハンターが世界各地から集めた植物がつまっている宝箱のようなイメージがしていました。
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今はところ変わって、温室のように温かい亜熱帯気候地帯に住んでいて、あのとき観ていたような植物がそのまま庭に育っています。そして、冬の温室の懐かしく思い出しています。
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by saori_ishimaru | 2011-11-14 06:00 | Botanical gardens

park:北海公園in北京

この夏は、転々と放浪を続けました。そのひとコマ、北京旅行より。

初めての北京の印象は、ゆったりどこも大きい!空港から続く景色は、アメリカやカナダを思い起こさせる広々した幹線道路に、住宅地。香港のゴミゴミした感じとは対極をゆくゆったり感があり、アムステルダムの郊外とも似た並木もありました。

2008年のオリンピック開催を機に整備された地下鉄や街並を合間を縫って残る胡同(フートン)と呼ばれる昔ながらの住宅地内にあるユースホステルに宿泊しました。この辺りは昔高級役人の住んでいた街だということで歴史を感じられる建築物が数多く残り、緑もとても豊かです。

そんな北京の中心地で気に入ったのは、北海公園。蓮や睡蓮があふれる大きな池でつかの間のボートトリップを楽しみました。
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左手に見えるのが公園のシンボルの白い塔。乗っているボートも中国風。
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夏の暑い日射しを受けて、水面がキラキラ光っています。昔の王侯貴族は、蓮の茎を使って濾過したお酒を飲んだそう。葉や実、根っこは中国料理に欠かせない食材です。蓮は目を楽しませるだけでなく、生活に密着した植物なのです。
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暑い午後の池のほとりでは、アヒルや鴨もひと休みしています。
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ボートを降りて公園をブラブラしていると、達筆自慢をしている市民のグループがいました。その昔、王様が自然を楽しんだ公園は。集まってコオロギを戦わせたり、鳥自慢をしたり、碁をうったり、市民の生活に欠かせない交流場所になっていました。
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by Saori_Ishimaru | 2011-11-03 06:14 | Botanical gardens

botanical garden in HK:Cadoorie Farm & Botanical garden

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この山並みを見て香港を想像する人はなかなかいないと思いますが,ここは香港北部の山の斜面に面して広がっているカドリー農場&植物園 Cadoorie Farm & Botanical gardenです。
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1956年に農家の自立支援を目的に設立されましたが、現在は香港、中国南部の生物多様性の保全や有機栽培による持続性ある農業を啓蒙したり、環境教育の場となっています。
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最寄りの大埔墟MTR駅からバスに揺られて緑の豊かな山間に到着すると、148ヘクタールもの広大な土地に、小川が流れ、斜面を利用した野菜棚、森林、香港の温暖な気候を利用したラン園、蝶園、そしてハーブガーデンなどが広がります。山の頂上まではシャトルバスがでているので、頂上まではバスを利用し、帰りは歩いて降りてくるのがおすすめです。
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山の頂上からはこんな景色が一望できます。また、植物だけでなく、かわいい動物に会うこともできます。フラミンゴなどのカラフルな鳥たち、飼育されている豚や鶏の他、香港各地で保護された鷲や野生動物たちもいます。
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入り口付近では、創設者のカドリー氏がお出迎えしてくれます。
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カドリー農場&植物園 Cadoorie Farm & Botanical garden(英語サイト)
tel:(852) 2483 7200
*最寄り駅はMTRのTaiPo Market駅。64Kバスに乗り替え、カドリー農場前バス停まで約30分。
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by saori_ishimaru | 2011-10-06 06:54 | Botanical gardens

gardening diary: 愉快な仲間たち その7

ハーブガーデンの散水用のポンプを掃除してたら、ガボッと噴き出した水と共にでてきた5匹のメダカのような小さな魚。

この種の魚は、群れで泳ぐため、一匹が勢い余って水槽からジャンプするとみんなが後を追っていなくなってしまう確率が高いから悲しまないことと念を押されて飼い始めました。2週目くらいから既に4匹しか観察できないけれど、きっと未だ小さいから見逃しているのだと信じてかわいがっています。

上手く撮れませんでしたが、真ん中で上に向かって泳いでいる子。日に日に体の模様が変わって来て、ここ数日は、目くらませのような目玉模様が真ん中と尾の辺りに見られます。

ちなみに、みんな黄色1号から5号という昔のコントにでてきそうな名が付けられています。
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これが彼らの入っている水槽。ワニと同居しています。
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by saori_ishimaru | 2011-06-12 07:27 | Botanical gardens

gardening diary: 愉快な仲間たち その6

亀の「みどり」。昨日来たばかりの新入りです。

朝、ガーデンの入り口付近をうろうろしていたので保護しました。動物博士のgaryによると、香港には野生で生息しない種なので、飼われていたものに違いないとか。頭にけがをしているので治るまでガーデンでお世話することになりました。淡水を泳ぐ種だそうなので、めだかの入っている水槽にプラットホームを作って住居とすることになりそうです。

よかった、よかった。
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このハーブガーデンにいる子たちはもらわれて来た子が多い。オウムのboubouも、犬のbasilもうさぎの何匹かも飼えなくなった前の飼い主につれられて来た子たち。みどりも自然がいっぱいのここを気にってくれるといいのだけれど。
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by saori_ishimaru | 2011-05-13 23:07 | Botanical gardens

gardening diary: 愉快な仲間たち その5

生まれて3週間が経ち、ふさふさで、まるまるなうさぎの赤ちゃん・クロ(ちょっと見にくにいですが)。まだ、お母さんうさぎと一緒にかごの中で暮らしています。うさぎ小屋へ移るのはあと1ヶ月後。
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歯がはえ揃ったので、自分でニンジンやフェンネルの葉をむしゃむしゃ食べるようになりました。足の裏まで柔らかな毛が生えています。
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by saori_ishimaru | 2011-04-07 07:53 | Botanical gardens

gardening diary: 愉快な仲間たち その4

ハーブガーデンのうさぎに赤ちゃんが生まれ、クロと命名しました。
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今はお母さんうさぎの母乳を飲んでいますが、4日目にしてもう歯が生えてきているのを確認。おかあさんうさぎには母乳の出が良くなるように、タンポポ Taraxacum officinale(全草:根っこから引き抜いたもの)をあげています。そのおかげかクロは日に日にまるまるしてきています。

一生懸命這ってお母さんうさぎを探している姿がとても愛らしいクロでした。
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by saori_ishimaru | 2011-03-24 08:33 | Botanical gardens

botanical garden in UK:エジンバラ王立植物園

ここ数日、日本各地で雪が降ったと聞き思い出したのが、英国で暮らしていた時に寒さをしのぎに頻繁に通っていた植物園の温室。
エジンバラの中心部からバスで20分程のところにあるエジンバラ王立植物園Royal Botanical Garden Edinburgh(英語サイトのみ)。規模は大分違いますが、ロンドンのキューガーデンと同じく、研究施設や植物関連の書籍を集めた図書館が併設されています。標本のコレクションも膨大(さすがかつての大英帝国!)で、一般公開の時には欠かさず参加していました。*こちらの園内の地図で雰囲気を味わってください。
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こちらがメインの温室(ビクトリア朝のラインの美しい温室)。暖かいだけでなく、もわっとした湿気がうれしい。一気に南国・熱帯のジャングルを探検している気分になります。ゆっくり本を読んで過ごすのもよいし、ガイドツワーに参加するのもよし。何時間いても飽きませんでした。
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温室で開かれるイベントには、子ども向けのお話会もありました。お話ししているのは私のお茶の先生だった未緒さん。お琴やケルティックハープを弾かれるので、音楽を合わせて子どもたちを引き込んでいました。この時は、FarEastの国々から「平和」のメッセージを届けるというイヴェントの一環でした。お話は日本の昔話からで、お茶がつないだ友情のお話と幸せを運ぶふくろうのお話。

ハーバリストの中にも、自然への愛しむを伝えるためにハーブが出てくるお話を子供たちにしている人たちがいます。そんな風に自然との共存や不思議を子供たちに伝えていきたいと思っています。
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by saori_ishimaru | 2011-02-13 08:15 | Botanical gardens

gardening diary: Butterfly garden

オーガニックガーデニングでは、蝶による受粉を促すために蝶を魅了する植物を集めたバタフライガーデンと呼ばれる一角があります。

役割としては。蝶がたくさん集まるとハーブに卵を産みつける機会も増えるので、それを避けるための蝶にとっての居心地のいい空間を予め作っておくということだそうです。蝶の種類によっても好みの植物が違うようで、6〜7種類ほどが集められていますt。中にはレモンも。レモンの花はネロリのように甘く魅惑的です。(この一角がバタフライガーデン)
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このガーデンでよく見るのはこの子たち。他にも緑がかった子、シジミ蝶のような小さな子、黄色い子などがガーデン中を舞っています。多くの蝶が舞う中をハーブガーデンを訪れる子どもたちがはしゃいで戯れているのが、とてもなごむ風景です。
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by saori_ishimaru | 2010-11-20 09:53 | Botanical gardens