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Report: ハーブ医学 in チェコ

2004年夏、2度プラハへ旅しました。初めての旅ではオペラの鑑賞やギャラリー巡り、街を散策することだけで過ぎてしまいましたが、2回目の旅では留学生やチェコ人の家族と過ごす時間をもち、彼らとハーブとのかかわり方、自然環境に対する姿勢をわずかながらも知る機会を得ました。





その中から感じたことを共有できたらと思います。

古都プラハでは、ふとした街角で、お城へと続く道でリンデンが目に付きます。街のシンボルだそうです。
Report: ハーブ医学 in チェコ_a0057830_18491384.jpgそして、ふと何らかの形でハーブにかかわるお店が目に入ってきます。観光客向けと思われる石鹸やバス用品を揃えた店、ブレンドハーブティーの量り売り店、手軽にドライハーブが購入できるハーブショップ、そしてハーブ調剤薬局。一般の薬局でもウェレダなどの自然化粧品と共にハーブレメディが数多く並んでいます。



Report: ハーブ医学 in チェコ_a0057830_1856106.jpgReport: ハーブ医学 in チェコ_a0057830_18515447.jpg 残念な事に言葉の壁につき当たり、剤形やハーバリストと医師とのかかわり方など詳しい話を聞く事ができませんでしたが、ホメオパシーのレメディやアロマセラピーの精油の使用というよりはハーブ医学が利用されているようでした。友人はハーバリストを訪ねる事はしないが、医師からの処方にハーブがベースになった製剤がでる事があると言っていました。

お宅を訪ねたり、教会で飲み物をいただいたりというときには、イギリスではコーヒーか紅茶というところ、チェコではコーヒーかハーブティー。ハーブティーはハイビスカスがベースになった赤い色のものに様々なベリーや花が混ざったフルーティーなものがメインです。

この手のブレンドティーは専門店だけでなく、スーパーマーケットでも20種ほどの中から選ぶ事ができます。ティーバックではなく、ホールでハーブ売っています。食後には、ペパーミントやカモミールがベースになったものをいただきました。

また、オーガニック食品への関心はほとんどないようですが、資源リサイクルの徹底ぶり、リサイクル製品の利用、気候に合わせた建築デザイン、例えば2重窓による暖房効果や屋根にはめられた大きな窓からの天然光の利用などが生活の中に根付いています。

EUに加盟して日が浅く、共産主義国の名残として様々な制限がまだ残る東欧の古都というイメージが残っていましたが、そこに住む人の堅実な姿勢を垣間見た気がしました。ものや情報の溢れるイギリスや日本で何が自然との共存に何が大切なのかを思いあぐねてきましたが、限られた資源を最大限利用するというシンプルな答えとそれを実践するということをチェコで改めて教えられた気がしました。
by saori_ishimaru | 2005-10-01 16:28 | Herbal Medicine
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