Report: ハーブ医学コース1年生

4年間に渡るイギリスでのハーブ医学のコースでは、1年生の講義は基礎医学と栄養学・植物学が中心になります。





直接ハーブに関係する部分ではモノグラフの作成のために、3週間に1度のペースで1種類ずつハーブを吟味しています。まずハーブティーにした時の香や味のイメージやどのように体に変化があったかをクラスで話し合い、その後そのハーブの学名が知らされます。ここからはそれぞれが書籍やインターネット上の多くの情報と自身のコメントを交えてオリジナルのモノグラフを作成していきます。

1年生は伝統的な使われ方、現在一般的に受け入れている効能・効果を調べた上で、今までの体験を交え、試飲した時の印象を加えてあくまでそのハーブ全体を観察することが求められています。科学的な側面については2年生以降で触れてくことになります。


同じように、栄養学では栄養素というよりは食品、食材に注目して、まず自分の食生活に取入れ実践してみる事を勧められています。私自身、全く違った気候や食事情の中での生活を始め、食事の内容や質について試行錯誤しているところです。

それに加え文化的背景の違いが理解の妨げになることも多く、例えばどのような油脂を摂取すべきか・バターとマーガリンについて、タンパク源としての牛乳と豆乳について、砂糖の摂取についてなどのディスカッションを通し、イギリスの食事情の実際と理想のギャップや一般的な嗜好傾向の問題を徐々にわかりかけてきました。

また、この学校の特長として菜食主義を提案しているため、ヴェジタリアンやヴィーガンのための栄養学についての問題提起が多く、肉・魚貝類、乳製品以外の食品からどのように良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルを得るかという話題によくなります。日本の伝統的な食事はイギリスでも注目されていて、米などの穀物、大豆を含めた豆類と加工品やきのこ類、海藻などが紹介されることも多いのですが、日本に比べて1年を通して気温が低いこの国の気候なども考慮し調理法なども考えなくてはいけないということを常に提案しています。

現在、このように勉強している事に正しい答えはなく、刻々と情報や環境が変わっていく状況に柔軟に個人個人のスタイルを対応できるようになることを目的として授業は進められています。最終的に患者さんにライフスタイルを提案できるようになるまでにはまだまだ、試行錯誤が必要なようです。
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by saori_ishimaru | 2005-10-09 16:54 | Herbal Medicine
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