Report: ハーブ医学コース2年生

4年間に渡るイギリスでのハーブ医学のコースは、2年生になり講義内容に「ハーブ療法学」「ハーブ調剤学」「病態生理学」「診断学」「臨床栄養学」が組み込まれ、より実践的で医学的な面の専門性も高まってきました。



全ての講義は臨床で活躍しているハーバリスト、医師が担当していて、多くのケーススタディを交えて学ぶことができます。

特に「ハーブ療法学」は毎回経験豊富な臨床ハーバリストをゲスト講師として迎えて行われます。まずこの授業では、毎回ひとつのシステムについてケーススタディを学びつつ、同時にその治療に使われる6,7種のハーブを習います。実際のハーブ医学でどのように治療されているかはそれぞれのハーバリストのアプローチに基づいてかなり違ってくるのが興味深いところです。

例えば、トレーニングクリニックで監督ハーバリストをしているJennieは中医学, 「女性のためのハーブ自然療法」などの著作で知られるAnne McIntyreはアーユルヴェーダ、NHS(イギリスの国営医療保険制度)の医療機関で治療に携わっているBendleはよりスピリチュアル面を重視しています。


その中でもハーブの科学的な面とスピリチュアルな面をリンクさせてくれたChristopher Hedleyの授業の様子を伝えたいと思います。20年以上の臨床経験をもつ彼は科学者としてのバックグランドを持っていて、チンキ剤又はハーブティーを試飲したときの香りや味覚からそのハーブの構成成分を検討することを教えてくれました。

例えば、甘味は砂糖、サポニン(リコリス)、又はある種の精油(フェンネル)のどれに基づくのか。成分に見当がつくとどんな症状に効果的かを量り知ることができます。各人の身体におよぼす感覚は様々なので、この構成成分を知ることはそのハーブの性格を捉える助けになります。

Christopherの言葉を借りれば、「ハーブはたくさんの働きの中からそれぞれの人が必要なことをする」ので、その可能性を狭めないためにも、ハーブから何を得られるかを自分の感覚を研ぎ澄まし感じることが大切だと結んでいました。

彼はロンドンで臨床ハーバリストとして活躍していますが、ハーブやそれを取り囲む自然についての話のストーリーテーラーでもあります。彼は幼い時に感じた自然とのかかわりに引き戻され、ある時から再度自然の声に耳をかたむけるようになったそうです。

彼は「植物は世界を救う」と言います。一度植物に目を向けるようになったら、その周りの自然環境を考えるようになり、自然と人間のかかわりを意識するようになると。
[PR]
by saori_ishimaru | 2005-10-21 17:06 | Herbal Medicine
<< Report: ハーブ医学コー... Report: ハーブ医学コー... >>